年いちブロガー(笑) 14/15 未来からやってきたプラグイン20XX

昨年のMVPベンダーと言っても過言ではないiZotopeの中で、音楽業界というより映像や番組を扱うポスプロ業界でスタンダードになったRXシリーズの暗躍はとても興味深いものでした。

こんなふうに、

縦軸;周波数、横軸;時間、高さ;音量みたいな3Dグラフで画像化する技術なんだけど、これがNeutron2やOzone8の音声解析、データ参照技術に応用されているという事は昨年のロックオンのセミナーでも話した通り(アーカイブ動画はどこかに)。

それと関係あるかは分からないけれど、似た空気感を持った近未来的ドラえもん的プラグインがいくつかあります。

Sonible Smart EQ+

基本EQなんですけど、その名の通り超賢いEQです。画面上の4つの魔法スティックをONにすると、10秒近くのあいだその帯域を中心として音声を解析。たぶんこれ基音と倍音と、ほかの帯域を抽出(そんな簡単なアルゴリズムじゃないと思うが)してるんですよね。解析後にポイントを上げ下げすると、その音の特徴的な部分だけがまとめて上下するっていう、なんとも不思議で、かつとても効果的なEQ。

無駄な帯域をつまむことがないので、対象音を効果的に変化させつつ、音像全体に影響しにくいっていう仕組みなんだと思います。実際TDで使いましたが、鳴りがあまりよろしくない音のベーシックをしっかりつくる用途で活躍してくれました。鳴りが良くなりすぎてちょっと困ったくらい的確に良く効くEQだと思いました。

Sonible Frei:raum

このSonibleは他にもちょっと前衛的な製品をリリースしていて、それらをまとめて使えるのがこのFrei:raumです。ひとつは前出のSmart EQ+。

ふたつ目はProximity。これはマイク録りした音色なんかに例えば部屋鳴りも一緒に収録されている場合、部屋鳴りだけを抽出してEQ的にコントロールできるもの。宅録のボーカルとかにも効きそう。

三つ目はEntropy。これは楽器のアタック音や特殊ノイズ(ギターのピックがをこする音など)をコントロールするもの。音の芯とアタック音を別でコントロールできるもの。

実際試すと、見た目は分かりやすいが使い方はちょっと難しい印象。音源によっていい結果が得られるものと、そうでないものに分かれる。変に触ると音像がぼやけて、けっきょく元の音が良かったみたいなことも。。。私の使い方の問題だと思いますが、逆にうまく使えて、原音から化けた音色もありました。したがって今回は全体プラグインは見送り、Smart EQ+のみを導入と。また他が必要になったら泣きながら単品購入する所存です(笑)

*実はSmart EQ Liveっていうのもあってこれはレイテンシー無し、断続的に音声解析、即時対応、動作も軽いっていう触れ込みなんだけど、もうキャッチコピーが新しすぎて受け付けませんでした…というのは冗談で、これだけいいことづくめの場合って見えないところで大きな犠牲を払ってることも多いので完全様子見です。個人制作ならバシバシ突っ込みますが、人様の大切な楽曲を預かる身でもありますので。

 

では次、

Accusonus Regroover Pro

これはまた違った趣向の製品です。画面上にドラムなどのループを読み込むと即時に音声解析して、キック、スネア、ハイハットに分けてくれます…って、分かれるわけがないじゃない。これもたぶんサウンドの倍音とフォルマントを拾って分けてると思われ。実際はまぁまぁの精度で分かれます。

面白いのはこの先で、

うまく分かれなかった部分を指定して、別のチャンネルへと再解析できるんです!

説明が難しいので↑動画でどうぞ(*最初1分くらい無駄に話してます)。

つまり「自動解析→大枠を分離→手動指定→倍音を再合成」の動作を繰り返して、ループ内の単音を人間のサポートありきで精製していく感じです。それを経て2ミックスのループから、かなり正しい音のハイハットや、キック、スネアの別々のステムが作れると。まぁまぁ時間はかかりそうですが、ここまで丁寧に分けられるのは見たことがありません。っていうかそもそも、そんなこと出来るんですね。近未来キタ~~(笑)

分けたステムはReGroover自体がサンプラーにもなってますので、

こんな感じで単音に分けて鳴らしても良いし、EXPORTボタンでファイルとしてステムを一発書き出しすることも可能です。

これ、何につかうかって?

決まってるでしょ、「往年の定番ブレイクビーツ全部ステムに分ける作戦」ですよ(笑)

そろそろと思ってた私の趣味は魚釣りじゃなく、ブレイクビーツのステム分けにします。2年くらいかかると思うけど、相当エクスクルーシブに強くなれると思うんだ。あのブレイクのハイハットだけ使って、、、みたいなことが出来るわけですからね。

まとめましょ…

というわけで、Sonibleにいたっては2年くらい前からこういった製品を出してきたわけだし、開発者からすると「いまさらっすか?」みたいな感じだと思う。厳密には未来ってわけじゃないけど、これから注目していきたい製品と、技術と、私でした。iZotopeが超分かりやすくAIを紹介してからというもの、こっちが付き合い方を変えていかなくてはいけないようなプラグインが続々と出てきてます。いままでだと触れ込みは良くても、音の結果がちょっと眉唾的なものが多かったのは事実だし、制作に至っては便利過ぎる機能を使うのはズルしてるみたいな変な空気もあった。

でもこれからは音作りでも曲作りでも、ただの時短じゃなく、内容も手法も大きく変わってくると思う。節目だからこそ若い人が割り込むには大きなチャンスだと思うし、当たり前の技術としてどんどん取り入れて乗りこなしていってほしいなと思います。私のような者はあれです、ただただついていくのに必死ですよ(笑)

 

ではでは、

アディオース!

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