fabfilter Q2 & Q3

みなさまご無沙汰しております。一年と数日ぶりのポストがこれです。

ここ数日マスタリングの案件に追われてまして、日々いろいろな発見をしながら楽しい毎日を送っております。実はちょっと気になっていたことがありまして、検証の結果やっぱりそうだったのでご報告しようかと思いました。

Q2とQ3で音が違う

数年の間に押しも押されぬ人気ベンダーにのし上がったfabfilterのEQ(Q2,Q3)のお話。

Q2と新しいQ3の二種類があるのですが、使っているとどうも二つの質感が微妙に違う(‘ω’)

  1. テストトラックにそれぞれを挿して同じようにEQをかけます。
  2. 片方のトラックを逆相(WAVES Q1でやりました)にして再生音をモニター

3.その後バウンスして再度インポートし、片方を逆相にして再生

一瞬無音に聞こえますが、インスタの動画の通り、高精細なメーターで確認すると音は出ています(実音としても確認済み)。ステレオモード、MSモード、ゼロ・レイテンシーモード、リニアフェイズ最重モードといろいろ試しましたが、最重モードで多少誤差が減ったものの、差分残音の傾向は同じでした。

厄介なのは残音の周波数帯域と定位です。動画の終盤にもある通り、残音が中低域と50Hzセンターにあります。ここって音楽でいうところのボディの部分なんですよね。ダンスミュージックなんかはとても大事な帯域。

それが悪か?と問われればNOです。Q2とQ3の世代間で違いがある、というだけの話なので(‘ω’)ノ

ただ、ことマスタリングにおいて私がQ2を好んで使用するようになったのはここに理由があったっぽいです。そう、Q2の方が音が前に出てくる感じがするので私は好き♡

Q3はというと、ものすごく便利で速いです。とても使いやすいので楽曲制作中はQ3を使ってます。Q2を使いたいのはマスタリングだけです。マスタリングはその微々たる誤差も質感向上に活かしたいと思っていますので(‘ω’)ノ

蛇足ですがマスタリングでは主にOzone8 Equalizer、bx_digital V3、fabfilter Q2といったラインナップを使い分けています。これらはデジタルEQ(もちろん他のアナログモデリングEQも使用します)ですが、私の耳の感触だと残念ながらQ3はこれらに競合できてないような気がしています。出音の話じゃないです。自分の入力操作に対する実音の変化とその精度の問題です。Q3をディスしたいわけではありません。制作とマスタリングではそのくらい求める精度の違いがあるということを言いたいだけです。

 

ちなみに、、、

fabfilterから現行で入手できるインストーラーを確認したところ、もうQ2はインストールできないみたいです。単体のインストーラーをお持ちの方で、同じくQ2の方が好きだという方は捨てないようにしましょう。未確認ですが多分fabfilter社に直接「インストーラーくれくれ」ってメールすれば送ってくれるかもしれません。

 

注釈;逆相にさせるためにWAVES Q1を使用しています。Q1単体では完全に無音になることを確認しています。またQ2とQ3のレイテンシーは同じ値なので、レイテンシー補正の誤差で差分が出ていることも考えにくいです。

年いちブロガー(笑) 15/15 音源系2017-2018

最後は皆さんの予想通り、音源系で締めくくりたいと思います。

人気…かどうか知らない、また音がいい…かどうかもわからないが、昨年私のプロダクションで本当に活躍してくれた音源のみ、紹介していきたいと思います。

Native Instruments MASSIVE

いまやソフト・シンセの筆頭です。同時に古いシンセでもある。プログラムだけどもう捨ててもいいくらい使い古されている音源ではありますが、昨年もまた変な音をたくさん生み出してくれたので、妄想抜きの事実上の優勝シンセでした。

私はもともとプリセットを使いたがる派ですが、これに関してはプリセットは全く使いません。いちから音作りするのに慣れました。「イメージしてる音を一番速く形にできるシンセ」っていうのがとても大事なポイントだと思う。もひとつ言えば、仕組みとか熟知してるのに、いまだに予想を超えてくること。「そうくるか!」みたいなことも多くて楽しいです。 続きを読む

年いちブロガー(笑) 14/15 未来からやってきたプラグイン20XX

昨年のMVPベンダーと言っても過言ではないiZotopeの中で、音楽業界というより映像や番組を扱うポスプロ業界でスタンダードになったRXシリーズの暗躍はとても興味深いものでした。

こんなふうに、

縦軸;周波数、横軸;時間、高さ;音量みたいな3Dグラフで画像化する技術なんだけど、これがNeutron2やOzone8の音声解析、データ参照技術に応用されているという事は昨年のロックオンのセミナーでも話した通り(アーカイブ動画はどこかに)。

それと関係あるかは分からないけれど、似た空気感を持った近未来的ドラえもん的プラグインがいくつかあります。 続きを読む